ビタミンEには、抗酸化や血行促進作用があります。
ビタミンEは、老化が気になる人、冷え性の人、しもやけのある人などにおすすめの栄養素になります。
記事は、ビタミンEの多い食べ物やサプリメントを紹介しています。ビタミンEの疑問を解決できると思います。
1.ビタミンEとは
ビタミンEは、油脂に溶け、酸や熱に強い栄養素になります。一方で、ビタミンEは、非常に酸化されやすく、アルカリや紫外線で分解されやすい性質があります。ビタミンEには、4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノールの計8種類の同族体が知られています。
トコフェロールとトコトリエノールはメチル基の数により、α-、β-、γ-、δ-トコフェロールやトコトリエノールに区分されます。これらのうち、α-トコフェロールの生理活性が最も高く、体内ではα―トコフェロールが90%を占めています。
なお、トコフェロールとは、「子供を産む力を与える水酸基をもつ化合物」という意味があります。
1-1.ビタミンEの摂取量
ビタミンEのうち、生体内での利用が明確なのはα-トコフェロールだけであり、それゆえ、食事摂取基準は、α-トコフェロールのみの量として算定しています。ビタミンEの必要量は、血中α-トコフェロール値と過酸化水素による赤血球溶血反応との関連から算出されます。しかし、科学的根拠(エビデンス)が十分でないため、国民・健康栄養調査報告における摂取量の中央値を目安量としています。
ビタミンEの目安量は、成人の男性では6.5mg/日、女性では6.0mg/日と策定されています。なお、妊娠中のビタミンE欠乏に関する報告は知られておらず、付加量は必要ないとされています。
表:ビタミンE(mg/日)の目安量
年齢 | 男性 | 女性 |
0~5(月) | 3.0 | 3.0 |
6~11(月) | 4.0 | 4.0 |
1~2歳 | 3.5 | 3.5 |
3~5歳 | 4.5 | 4.5 |
6~7歳 | 5.0 | 5.0 |
8~9歳 | 5.5 | 5.5 |
10~11歳 | 5.5 | 5.5 |
12~14歳 | 7.5 | 6.0 |
15~17歳 | 7.5 | 6.0 |
18~29歳 | 6.5 | 6.0 |
30~49歳 | 6.5 | 6.0 |
50~69歳 | 6.5 | 6.0 |
70歳以上 | 6.5 | 60. |
妊婦 | 6.5 | |
授乳婦 | 7.0 |
*目安量は、α-トコフェロール以外のビタミンEを含んでいません。
1-2.ビタミンEの働き・効果
ビタミンEには、強い抗酸化作用があり、特に生体膜を構成するリン脂質中の多価不飽和脂肪酸の酸化を防止し、生体膜を正常に保つ働きがあります。ビタミンEのIn vitroにおける抗酸化作用の強さは、δ-、γ-、β-、α-の順になります。また、ビタミンEは、酸化力の強い活性酸素を除去する効果があります。その上、血液中のコレステロールの酸化を防ぐ働きもあります。
ビタミンEの働き・効果をまとめました。
➀抗酸化作用
➁活性酸素の除去
➂毛細血管の血行促進
2.ビタミンEの取りすぎ
ビタミンEは、脂溶性ビタミンの中では、過剰症の心配が少なく、成人男性が800mg/日を摂取しても副作用が認められていません。それゆえ、ビタミンの耐容上限量は、成人の男性では800mg/日、女性では650mg/日と策定されています。
生活習慣病や老化を防ぐには、ビタミンEを100~300mg/日摂取すると効果的だとされています。ただし、サプリメントなどでビタミンEを過剰に摂取しすぎると、軽度の肝臓障害や血が固まりにくくなるなどの副作用が報告されており、注意が必要になります。
3.しもやけとビタミンE
しもやけは、冷え性などの体質、寒さや冷えによる血行不良、遺伝などが原因で起こります。特に血流が悪いと、しもやけになりやすくなります。
ビタミンEには、血管を収縮させる神経物質の働きを抑え、毛細血管を拡張させ、血行を促進する作用があります。
それゆえ、ビタミンEの摂取は、血流を改善し、しもやけの予防や改善に有効と言われています。
4.ビタミンEの多い食べ物
ビタミンEは、食物油脂に最も多く含まれます。また、ビタミンEは、脂溶性ビタミンであり、油と一緒に調理するとビタミンEの吸収率が高くなります。さらに、ビタミンEは、抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCと一緒に摂取すると、ビタミンEの抗酸化作用が相乗効果により高まります。
表:ビタミンEが多い食べ物
5.ビタミンEの補給に適した健康食品やサプリ4選
今までの食生活・生活習慣を変えるのは難しいと思います。「健康食品」を活用して、食生活・生活習慣を変える“きっかけ”を作りませんか?機能性重視でおすすめできる健康食品を紹介します。
5-1.元気セブン(株式会社トウ・キユーピー)
元気セブン
30種類以上の栄養素をまとめて補給できるマルチサプリメント!
効果の評価:★★★★★★★★★★ 10/10
食品の分類
栄養機能食品
対象の栄養素:ビオチン、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE)
原材料
ゼラチン、コーンスターチ、食用卵殻粉、EPA含有精製魚油、植物油脂、ビタミンE含有植物油、デキストリン、リゾレシチン含有卵黄油、DHA含有精製油、還元麦芽糖水飴、卵黄油、サメ軟骨抽出物、マンガン含有酵母、コエンザイムQ10、セレン含有酵母、亜鉛含有酵母、クロム含有酵母、モリブデン含有酵母、中鎖脂肪酸、ビタミンC、グリセリン、ミツロウ、酸化マグネシウム、結晶セルロース、ナイアシン、ショ糖脂肪酸エステル、マリーゴールド、パントテン酸カルシウム、トマトリコピン、ビタミンB1、クエン酸鉄ナトリウム、パーム油カロテン、ビタミンB6、ビタミンB2、グルコン酸亜鉛、トウモロコシたん白、酸化防止剤(ビタミンE)、グルコン酸銅、ビオチン、葉酸、カルナウパロウ、ビタミンB12、ビタミンD3
通常価格
7182円(税込)
初回価格
半額の3591円(税込)
1日の目安量
1日1袋(7粒)
容量
約2か月分(60袋)
「元気セブンについて詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。
5-2.きなり(さくらフォレスト株式会社)
きなり
ビタミンEの栄養機能食品!
n-3系脂肪酸(オメガ3)のDHA・EPAも補給できる
効果の評価:★★★★★★★★★☆ 9/10
食品の分類
原材料
DHA・EPA含有精製魚油、クリルオイル、納豆培養エキス、ビタミンE含有植物油(大豆由来)、ゼラチン、グリセリン、ミツロウ、オレンジ香料、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6
通常価格
5695円(税込)
初回価格
67%OFFの1980円
(税込)
1日の目安量
1日4粒
容量
約1か月分(120粒)
「きなりについて詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。
5-3.TURURI;BB(株式会社ミーロード)
TURURIBB(ツルリビービー)
ビタミンEの栄養機能食品!
かつ、オトナ女子の肌サプリ
効果の評価:★★★★★★★★☆☆ 8/10
食品の分類
栄養機能食品
(ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、 ビタミンD、ビタミンE、葉酸)
原材料
野草発酵エキス末(デキストリン、オリゴ糖、てんさい糖、ヨモギ、その他)、ハトムギ末、殺菌乳酸菌体、クロレラ、ザクロエキスパウダー、トウモロコシ胚芽抽出物、コエンザイムQ10、α-リポ酸、大豆抽出物、フィッシュエラスチン、アムラ抽出エキス、MSM、コラーゲンペプチド (ゼラチン)、豚プラセンタエキス、デキストリン、アサイー(果肉)、カムカム果実パウダー、マキベリー果実パウダー、大豆ペプチド、 結晶セルロース、ビタミンC、抽出ビタミンE、ステアリン酸Ca、微粒二酸化ケイ素、ナイアシン、パントテン酸Ca、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB2、貝殻焼成カルシウム、ビタミンA、ヒアルロン酸、酸化マグネシウム、葉酸、グルクロン酸亜鉛、ビオチン、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅、ビタミンD,ビタミンB12(原材料の一部にやまいも、りんご、乳を含む)
通常価格
4400円(税込)
1日の目安量
1日2粒
容量
約1か月分(60粒)
「TURURI;BBについて詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。
5-4.体にうれしいマルチビタミン(八幡物産株式会社)
体にうれしいマルチビタミン
食品由来のビタミンが食生活をサポート
10種類のビタミンを補給できるマルチビタミンサプリ!
効果の評価:★★★★★★★★☆☆ 8/10
食品の分類
栄養機能食品
(β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE)
原材料
紅花油、ビタミンB群含有酵母、ビタミンE含有植物油、フィッシュゼラチン、グリセリン、増粘剤(ミツロウ)、ビタミンC、デュナリエラカロテン、植物レシチン(大豆由来)、ビタミンD
通常価格
2160円(税込)
1日の目安量
1日2粒
容量
約30日分(60粒)
「体にうれしいマルチビタミンについて詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。