血糖は、血液中のブドウ糖(グルコース)を指します。
グルコースは身体のエネルギー源になります。
血糖値やHbA1Cが高いと言われたことありませんか。
最近、血糖コントロールに血糖値(グルコース)スパイクも重要だと考えられています。
記事では、血糖値を下げる食品や食生活、血糖値に適したサプリを紹介しています。インスリンの節約は大切!
1.血糖値とは
血糖とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)のことで、血液中に一定濃度で含まれています。血糖には、フルクトースやガラクトースなどの糖質は含みません。
血糖は、エネルギー源としてグルコースしか利用できない組織(脳・神経組織、赤血球など)に必須となります。そのため、健常者の血糖値は、空腹時血糖値が70~80mg/dl(中高年では~110mg/dl)に維持されています。食後30~60分経過すると、血糖値が一時的に120~150mg/dlまで上昇しますが、2~3時間後には空腹時のレベルまで戻ります。これは、血糖値の上昇により、膵臓のランゲルハンス島β細胞からインスリンが分泌されることに由来します。
インスリンは、血糖値を下げる唯一のホルモンであり、血中のグルコースを筋肉や脂肪組織に取り込ませ、血糖値を下げます。それゆえ、インスリンの分泌不足あるいはインスリンの作用が発揮されないと血糖値が高くなり、糖尿病になります。
1-2.血糖値の基準値
表:空腹時血糖値および75g経口糖負荷試験(OGTT)2時間値の判定基準
*随時血糖値≧200mg/dLおよびHbA1c(NGSP)≧6.5%の場合も糖尿病型とみなします。正常型であっても、1時間値が180mg/dL以上の場合には、180mg/dL未満のものに比べて糖尿病へ悪化するリスクが高いので、境界型に準じた取り扱い(経過観察など)が必要になります。また、空腹時血糖値100~109mg/dLのものは空腹時血糖正常域のなかで正常高値と呼ばれます(科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013)。
2.血糖値(グルコース)スパイク
初め、糖尿病の診断やコントールには、食前の空腹時血糖値や75gOGTT2時間値を測定していました。ところが、血糖値は、食後に上昇するが、2~3時間後には空腹時のレベルまで戻ります。また、血糖値は、疲労や寝不足、ストレス、飲酒、運動、月経など食事以外の要因の影響も受けます。そのため、めまぐるしく変化する血糖値だけでは評価できません。
そして、次に、HbA1c(糖化ヘモグロビン)も含めて評価するようになりました。HbA1cは、過去3カ月間の血糖の平均的な状態を示す値として大切になります。
しかし、近年になって、血糖値とHbA1cだけでなく、食後の血糖値の測定やコントールも重要であるとわかってきました。そこで、注目されたのが「血糖値スパイク」になります。
血糖値スパイクとは、食後の血糖値が急上昇することをいいます。一般的には、食後に血糖値が一時的に上昇しても、せいぜい血糖値は120~150mg/dlの範囲に留まります。血糖値スパイクは、血管内皮機能を障害し、動脈硬化が早期から進み、心筋梗塞などの重大な病気のリスクが高まります。血糖値が常に高いよりも、血糖値が急上昇してもとのレベルまで戻ることを繰り返す方が、悪影響を及ぼします。
図: A. RISSO et al, Intermittent high glucose enhances apoptosis in human umbilical vein endothelial cells in culture, Am J Physiol Endocrinol Metab,281;2001
3.血糖値を下げる食品や食生活
血糖値が高くなる原因には、過食、高カロリー・高脂肪食、アルコールの過飲などの食生活が関わっています。糖尿病を予防するための食習慣を始めましょう。
3-1.食べ過ぎを防ごう
例えば、お茶碗を一回り小さくすると、1膳に入るご飯が少なくなり、食べ過ぎを防止できます。
3-2.高カロリー・高脂肪食は控えよう
高カロリー・高脂肪食は肥満を招き、血糖値を上げる原因になります。調味料のマヨネーズやドレッシングは油が多く、高カロリーなので、つけすぎには注意してください。
3-3.適量飲酒を心がけよう
アルコールは、エタノール換算で、男性は20~30ml/日、女性は10~20ml/日以下に制限しましょう。
1日の酒量の目安としては、ビールが中瓶1本(500ml)、日本酒が1合(180ml)、焼酎お湯割りが0.6合(110ml)になります。
ただし、日本酒は糖質を多く含み、血糖値が比較的上がりやすく注意が必要になります。
3-4.ベジタブルファースト(ベジファースト)で血糖コントロールしよう
食べ方を工夫すると、食後の血糖値の急な上昇(血糖スパイク)を抑えることができます。
最初に、野菜、海藻、きのこから食べます。すると、これらの食材に含まれる食物繊維が糖質の吸収を抑制します。次に、たんぱく質や脂質源の魚、肉、卵を食べ、膵臓にインスリン分泌の準備をさせます。これで、食後の血糖値の急な上昇を抑えるための体内環境の準備が整います。最後に、炭水化物(糖質)の多いパンやご飯を食べます。そうすることで、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
3-5.その他
食事は決まった時間にゆっくりと食べるように心がけてください。食べた量が分かりにくくなるため、ながら食いはやめて、よく味わって食事をしましょう。
4.血糖値に関係する栄養成分
表:血糖値に関係する栄養成分
・血糖値が気になる方に適する表示をした特定保健用食品に利用されている栄養成分 |
難消化性デキストリン |
グアバ葉ポリフェノール |
小麦アルブミン |
L-アラビノース |
豆鼓エキス |
・その他の健康食品に利用されている血糖値に関係する栄養成分 |
低カロリー甘味料 |
ヒドロキシクエン酸 |
茶カテキン |
クロム(三価) |
ギムネマ酸 |
大豆イソフラボン |
4-1.難消化性デキストリンの作用
難消化性デキストリンは、食事由来のグルコースを腸管内で拡散させ、小腸でのグルコースの吸収を遅らせます。それにより、血糖値の上昇が緩やかになります。
4-2.グアバ葉ポリフェノールの作用
グアバ葉ポリフェノールのようなポリフェノールを含んだ食品は、腸内でデンプンをグルコースに分解する酵素(α-アミラーゼ)、スクロース(ショ糖)をフルクトース(果糖)とグルコースに分解する酵素(シュクラーゼ)やマルトース(麦芽糖)を2分子のグルコースに分解する酵素(マルターゼ)を阻害します。それにより、小腸でのグルコースの吸収を遅らせ、血糖スパイクを抑えます。
4-3.小麦アルブミンの作用
小麦アルブミンは、α-アミラーゼを特異的に阻害して、デンプンの消化を遅らせ、血糖値の上昇が穏やかになると考えられています。
ただし、α-アミラーゼを特異的に阻害するたんぱく質は、小麦アレルゲンとして知られており、小麦アレルギーの方は注意が必要になります。
4-4.L-アラビノースの作用
L-アラビノースは五炭糖ですが、小腸ではほとんど吸収されません。その上、砂糖を分解するシュクラーゼの活性を阻害して、小腸でのグルコース吸収率を下げ、血糖値の上昇を抑えます。
4-5.豆鼓エキスの作用
豆鼓エキスは、α-グルコシダーゼ(腸粘膜上皮細胞の刷子縁の二糖類分解酵素)活性を阻害して、糖質の消化・吸収を穏やかにします。
5.血糖値に適した健康食品4選
今までの食生活・生活習慣を変えるのは難しいと思います。「健康食品」を活用して、食生活・生活習慣を変える“きっかけ”を作りませんか?機能性重視でおすすめできる健康食品を紹介します。
5-1.おいしい青汁(森永製菓)
おいしい青汁
お腹の調子を整え、脂肪・糖の吸収を抑える飲み物!
おいしい青汁で3つの効果実感!
効果の評価:★★★★★★★★★★ 10/10
食品の分類
機能性表示食品
機能性関与成分:
難消化性デキストリン(食物繊維)
原材料
野菜汁(にんじん、ケール、青シソ、ブロッコリー、あしたば、パセリ、クレソン、キャベツ、パセリ)、りんご果汁、難消化性デキストリン(食物繊維)/乳酸、クチナシ青色素、ベニバナ黄色素
通常価格
6075円(税込)
初回価格
20%OFFの4860円
(税込)
1日の目安量
1日1本
容量
約1か月分(30本)
「おいしい青汁について詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。
5-2.大人のカロリミット(株式会社ファンケル)
大人のカロリミット
脂肪の代謝サプリであり、脂肪・糖の吸収も抑える!
大人のカロリミットで3つの効果を実感!
効果の評価:★★★★★★★★★☆ 9/10
食品の分類
機能性表示食品
(ギムネマ酸、桑の葉由来イミノシュガー<ファゴミンとして>、エピガロカテキンガレート、キトサン、インゲン豆由来ファセオラミン、ペンタメトキシフラボン)
原材料
緑茶エキス、桑の葉エキス末(桑の葉エキス、でんぷん分解物)、キトサン(かにを含む)、ブラックジンジャーエキス末(ブラックジンジャーエキス、でんぷん分解物)、でんぷん、ギムネマシルペスタエキス、インゲン豆エキス/セルロール、環状オリゴ糖、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ステアリン酸カルシウム、シェラック、グリセリン、レシチン(大豆由来)、植物ワックス、甘味料(ネオテーム)
通常価格
1000円(税込)
初回特典
2週間分がもう一袋ついてくる
1日の目安量
1日4粒
容量
2週間分×2袋(56粒×2袋)
- 機能性表示食品である。
- 機能性成分として、ギムネマ酸、桑の葉由来イミノシュガー(ファゴミンとして)、エピガロカテキンガレート、キトサン、インゲン豆由来ファセオラミン、ペンタメトキシフラボンの6種類が含まれる。
- 「日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を代謝する力を高める機能」は、人を対象とした試験を実施し、効果が認められている。
「大人のカロリミットについて詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。
5-3.ベジファス(清田産業株式会社)
ベジファス
脂肪の吸収を抑えて、血糖値の上昇を抑える食べ物
食事の前に野菜を食べる「ベジファースト」を習慣に!
効果の評価:★★★★★★★★★☆ 9/10
食品の分類
機能性表示食品
機能性成分:
難消化性デキストリン(食物繊維として)
原材料
難消化性デキストリン(食物繊維)、シークヮーサー果汁、野菜・野草・果実混合発酵液(糖蜜、黒砂糖、ヨモギ、ウコン、その他)、果実酢/酸味料、ゲル化剤(増粘多糖類)、甘味料(ステビア)、(一部にりんごを含む)
通常価格
6000円(税別)
初回価格
半額以下の2980円
(税別)
1日の目安量
1日1本
容量
30日分(30本)
「ベジファスについて詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。
5-4.おとなの前菜 (UMIウェルネス株式会社)
おとなの前菜
3つの効果が魅力的!
中性脂肪と血糖値の上昇抑え、お腹の調子も整える
効果の評価:★★★★★★★★★☆ 9/10
食品の分類
機能性関与成分:難消化性デキストリン(食物繊維)
原材料
難消化性デキストリン、ぶどう糖、はちみつ、柚子果汁、寒天、こんにゃく粉、黒大豆種皮抽出物/ゲル化剤(増粘多糖類)、酸味料、香料
通常価格
4050円(税別)
初回価格
24%OFFの980円(税別)
1日の目安量
1日1本
容量
約1か月分(30本)
「おとなの前菜について詳しくまとめた記事」もあるので参考にしてください。