チアシードはオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)、植物性タンパク質、食物繊維、マグネシウムなどが豊富に含まれます。脂肪酸やタンパク質はエネルギー源になり、食物繊維は胃や腸の健康維持に役立ちます。
栄養価が高く、様々な効果があり、スーパーフードと呼ばれるに相応しい食品ですよね。
チアシードはアレルギーが起こりにくく、微かにナッツの香りがするぐらいで風味にクセがない点も嬉しいポイントです。チアシードの風味は『チアシードの味と匂い|そのまま食べるのと水に戻すので変わる!?』にまとめていますので、参考にしてください。
そして、チアシードは賞味期限があるのか、気になる方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、チアシードを安全においしく食べられる期間について解説していきます。
チアシードの賞味期限はどれくらい?
チアシードは長持ちする印象があると思います。一体、どのくらいの期間、新鮮な状態を維持できるのでしょうか?そもそもチアシードは時間とともに劣化するのでしょうか?
もちろんチアシードは食品ですから、品質は徐々に劣化します。他の食品同様、賞味期限が商品パッケージに記載されています。
ただ、チアシードは状態(種状、粉末状、ゲル状)や保存場所(常温、冷蔵、冷凍)など、さまざまな要因により賞味期限が変わってきます。
正しい方法で保存した場合、パーッケージに書いている期間より長持ちします。具体的に、チアシードは最低で2年、最高で4年は保存できます。
チアシードの賞味期限の目安をまとめると以下の通りです。
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ご覧のようにチアシードの状態や保存場所などの面で違いがあり、それに伴い賞味期限にも差が出てきます。
また、保存の仕方が良ければ、未開封でも開封していても賞味期限は変わりません。一方、保存の仕方が悪ければ、品質劣化は早くなります。例えば、チアシードの賞味期間は、密封容器での保存を想定し設定していますが、酸素濃度の度合いによって品質が低下することがあります。
それと、チアシードは4年持ちますが、商品のパーッケージに書かれている期限は2年以内のことが多く、大きな差があると思います。なぜ、ここまで期間に違いがあるかというと、ほとんどの食品は加工後2年以内に賞味期限を設定することが決まっているからです。
つまり、2年以上問題なく食べることができる食品であっても、賞味期限は2年以内に設定されているということです。そのため、チアシードは4年持ちますが、商品の賞味期限では2年と書かれています。
一瞬で分かる、チアシードの状態の良し悪しの見分け方
正しい食品衛生の知識を持ち、安全な食品を選ぶ力を身につけることは大切です。客観的に品質を判断できれば、食品による危害を防止できます。
そして、チアシードに関しては、ご自身で品質を判断する力が必要になります。なぜなら、チアシードは風味から状態の良し悪しを見極めることができるからです。
通常、チアシードは良い状態のとき、微かにナッツの香りがします。風味の感じ方は人によって異なり、無臭で味を感じない方もおられます。一方、チアシードは悪い状態のとき、苦味を感じます。
つまり、苦味を感じるのか、感じないのかを確認すれば、賞味期限が大丈夫なのか判断できます。
もちろん、傷んだチアシードを食べれば、健康上に問題がでることがありますから、賞味期限が切れる前に食べるようにしてください。
チアシードの賞味期限を延ばす方法
チアシードのような種子は、密封容器に入れ、冷蔵庫か冷凍庫にて保存すれば、賞味期限を延ばすことが可能です。
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しかし、チアシードを大きな容器に入れてしまうと、使うたびに容器を開けることになり、劣化が早まります。そのため、チアシードを短期間で消費するなら大きな容器でも構いませんが、長期間保存したいときは複数の小さな容器に分けるのがいいと思います。
また、チアシードは常温でも保存できますが、冷蔵庫や冷凍庫の方が長時間にわたり良い状態をキープできます。(常温で保存する際は、密封容器に入れ、冷暗所にて保管してください。)
ただ、たとえ密封容器で冷凍保存したとしても、通常のチアシードと比べ、粉末状のチアシードの方が賞味期限は短くなります。
ですから、チアシードは一般的な種状の商品を購入した方がいいです。そして、粉末状のチアシードは必要に応じご自身で作るのがおすすめです。チアシードをコーヒーミルやバイタミックスなどのミキサーで粉砕すれば簡単にパウダー状になります。
チアシードをさらに長持ちさせる方法としては、ジッパー付きのプラスチック袋に入れ、フードセーバーなどの真空パック器で空気を抜き、それを遮光性の容器に入れ、冷凍保存することです。
チアシードは1~2年ぐらいの期間であれば容器の種類(プラスチック容器、ガラス容器、紙容器)は何でも大丈夫ですが、4年以上良い状態を保つためには遮光性のプラスチック容器かガラス容器の方がいいです。
また、チアシードは酸化されやすいオメガ3脂肪酸が含まれていますから、真空状態で酸素を遮断した方が賞味期限を延ばせます。
チアシードの保存についてもっと知りたい方は『チアシードの保存!場所・期間・容器の選び方とおすすめ保存法を紹介』を参考にしてください。チアシードの正しい保存方法を知ることは、健康を守ることに繋がりますし、廃棄量削減、食材費削減や環境保全にも役立ちますよ。
チアシードを使った料理の賞味期限はどれくらい?
チアシードを使った料理はドリンク、ヨーグルト、パンなど様々ありますが、どれくらい日持ちするものなのでしょうか。
当然、賞味期限は料理の種類によりますが、一般的に、その料理の賞味期限内であれば、チアシードの状態は問題ないと思います。
例えば、市販の食パン(袋に入っているもの)の賞味期限は常温で5~7日、冷凍で6カ月ぐらいだと思います。ですから、同様にチアシード入りの食パンの賞味期限は常温で5~7日、冷凍で6カ月になります。
チアシードの食べ方については『チアシードの食べ方40選~人気レシピから学ぶスゴイ使い方』で人気レシピを紹介していますので、ぜひご覧ください。
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チアシードの賞味期限の根拠について
チアシードの賞味期限は、アメリカ合衆国農務省(USDA)やアメリカ食品医薬品局(米国FDA)など複数の情報源を参考にしています。
チアシードは米国FDAで栄養補助食品として認定されており、アメリカ人は日常的に食べていることから、アメリカの情報を参考にしています。
また、チアシードの賞味期限を延ばす方法については、食品全般の安全性や貯蔵に関する文献、また、チアシードの保存容器ごとの賞味期限を研究した文献を参考に記事を執筆しています。
最後に、チアシードの賞味期限について注意点があります。
チアシードの賞味期限に関する情報はアメリカ合衆国農務省(USDA)などから探していますので、提供している情報には一定の信頼が置けると思います。
ただ、チアシードは保存の仕方によって賞味期限が前後しますから、本記事の内容はご参考程度にしていただければ幸いです。
たとえ賞味期限以内だとしても、チアシードを食べて苦味を感じたら、状態が悪くなっています。その場合は、もう食べられないため破棄してください。最終的にはご自身で判断することが大切です。
以上!!