こんにちは!私は、コーヒー好きで知られています!
コーヒーインストラクター2級も取得しています。
コーヒーは、眠気覚まし、疲労の回復、代謝の促進などの作用があります。コーヒーを飲むとヒトはどうなるのか?を解説します。3分で読んでいただけると思います。
1. コーヒーの効果
コーヒーには、コーヒーを飲んで数分~数時間の間に現れる急性作用とコーヒーを長期間飲み続けると生じる慢性作用があります。
コーヒーの代表的な急性作用・慢性作用を紹介します。コーヒーの研究は日々進んでおり、最新の知見を踏まえて、「コーヒーを飲むとヒトはどうなるのか?」を知っていただければと思います。
2.コーヒーの急性効果
コーヒーの急性効果をまとめました。
➀中枢神経の興奮を促す(眠気覚まし、記憶力の活性化/不眠、不安)。
➁骨格筋運動を亢進する(疲労の回復/痙攣、振せん)。
➂胃液分泌を促進する(消化の促進/胃粘膜障害)。
➃利尿を促す。
➄代謝を促進する。
➅血圧が上がる。
➆血中のコレステロールが増加する。
➇大腸の働きを促す(便秘改善/下痢)。
このように、コーヒーにはたくさんの働きがあります。
➀~➅の効果は、主にコーヒーのカフェインによる作用だと言われています。
また、➆の血中のコレステロール増加は、コーヒーのジテルペン化合物の作用だと考えられています。
➇の大腸の働きを促すコーヒー中の成分は分かっていません。
コーヒーの急性効果は、眠気覚ましや消化の促進など有益なこともありますが、不眠や胃腸粘膜障害の原因にもなります。そのため、その時の体調に合わせ、コーヒーを飲むか控えるか決めましょう。
なお、コーヒーの急性効果はあくまで一時的なものであり、時間が経つと元に戻ります。
3.コーヒーの慢性効果
3-1.日常生活との関係
コーヒーのカフェインには軽度の精神依存性があり、コーヒーを飲む人は習慣的に常飲する傾向があります。また、コーヒーを長時間摂取していた人が、急にコーヒーを飲まなくなると、頭痛(カフェインの禁断頭痛)が生じることがあります。頭痛は、2~3日程度続く場合もありますが、やがて治ります。
これらのコーヒーの慢性効果は、日常生活には問題のない範囲だと思います。
3-2.疾患との関係
コーヒーをよく飲む人と飲まない人で特定疾患の発症リスクを調査した報告は多数あります。
しかしながら、未だ論争中のものが多く、結論が出ているものは少ないのが現状になります。
現時点のコーヒーと疾患の関係をまとめました。
➀コーヒーで発症リスクが低下する疾患
コーヒーの常飲により、2型糖尿病、肝がん、パーキンソン病(PD)は発症リスクが低下します。
➁コーヒーで発症リスクが低下する報告はあるが論争中の疾患
コーヒーの常飲により、膵臓がん、大腸がん、子宮体がん、口腔・咽頭がん、胆石、アルツハイマー病(AD)、脳卒中、心血管系疾患、うつ病は発症リスクが低下するという報告があります。
➂コーヒーで発症リスクが上昇する疾患
コーヒーの常飲により、流産の発症リスクが上昇します。
ただし、流産のリスクの上昇は、コーヒーを妊娠初期に大量摂取した場合に限ります。流産のリスクは、2~3杯/日以内ならば問題ないと言われています。
➃コーヒーで発症リスクが上昇する報告はあるが論争中の疾患
コーヒーの常飲により、高血圧、骨粗しょう症、関節リウマチ、膀胱がん、肺がんは発症リスクが上昇するという報告があります。