こんにちは、健食さんです。
「鬼滅の刃」無限列車編が大人気ですね。
いやーおもしろかった。
私はアニメ版だけみてました。
原作読んでなくても最高に楽しめましたよ。
しばらく余韻に浸っていたら素敵なツイート見つけました。
鬼滅の刃の功績はいろいろとあるでしょうが、医療の場においては、子どもに採血や注射、処置をするときに「全集中の呼吸だよ!!!」と言うと「深呼吸する」とか「落ち着いて集中する」という意味ですぐ伝わってくれるので、めちゃくちゃ助かっていることがあげられます。
看護師の方のツイートです。彼女ならでは切り口で、おもわず”いいね”押した。
私は大の注射嫌いなのです。子どものように全集中の呼吸をやろうかな。笑
で、ほかにも鬼滅の刃の功績はあるんじゃない!?
って真剣に考えることにした。
私は医学部卒の管理栄養士という珍しい経歴です。
いまは食品会社でサプリメントや発酵食品を作ったりしてます。
鬼滅の刃を自分の視点から語ってみる、ということを挑戦します。笑
内容としては、
作品に描かれてる健康法や現代の食事を、
私の意見を交えて書いてます。
ちなみに、鬼滅の刃は2019年で最も売れた漫画です。
10月公開の劇場版は3日で興行収入が46億円を突破しました。
コロナウイルスの影響がある中、
歴代のアニメ映画の記録を塗り替えました。
映画館はどこも満席でした。
アニメ、映画、漫画、グッズ、コラボ商品
全部が飛ぶように売れています。
私はいつも、ヒットした作品は必ず研究しています。
アニメ、映画、漫画
あとドラマや書籍もなんで人気なのか?を考えて
健康を違う観点から眺めたり、商品開発のヒントにします。
すごく勉強になるので、
今回は鬼滅の刃について書いていきますね。
あ、ネタバレはないので
最後まで全集中で読み進めてください。笑
目次
鬼滅の刃の生き方がカッコいい
ざっくり、鬼滅の刃の設定を話します。
主人公は炭治郎という炭売り少年です。平和で質素な毎日を過ごしてましたが、ある日、仕事から帰ってくると、鬼に家族が殺されていました。妹の禰豆子だけは生き残ってましたが、鬼化してしまっています。そして、禰豆子を人間に戻すため、鬼狩りを始めるという物語です。
しばらくして、
炭次郎は「鬼殺隊」という鬼狩り専門組織に所属します。
鬼殺隊には位の高い剣士が9名いて「柱」といいます。
柱はめちゃくちゃ強いです。それでも一人では鬼に勝てません。
だから仲間と協力して、鬼と戦います。
先輩も同僚も後輩も一緒になって敵をやっつける感じです。
ですが、上下関係はあまりないです。
お互いの特徴を生かし、自分の意思で行動して、戦闘します。
ほとんどの登場人物は炭治郎のように家族を鬼に殺された人たちです。
全員が鬼を倒すという共通の目的をもっています。
彼らには世界一強くなりたい、というような崇高な目標はありません。
炭次郎の無念を晴らすため、みんなで力を合わせようぜ!って感じでもありません。
個人個人が鬼を倒したいからやってるだけです。
私はでっかい夢や叶えたい目標がありません。
質素でもいいから毎日を幸せに過ごせればそれでいい。
本気でそう思っています。
誰かと比べて、すごいねーと言われても喜びません。
自分の好きなことをやって、幸せに生きることのほうが大事です。
私のような人間は、炭治郎たちに超共感しちゃうんですよね。
幸せな日常をぶっ壊した鬼は許せないのです。
また仲間や柱がそれぞれ大きな役割をになっています。
単なる脇役ではなく、必ずスポットライトが当たります。
まさに「個の時代」をハッキリと表現した作品です。
あまり共感できない人もいますが、
私は素直に炭治郎たちの生き方がカッコいい、羨ましいと思いました。
禰豆子から主婦の悩みを学ぶ
禰豆子は炭次郎の妹です。
鬼に襲われ、鬼化した状態で生きてます。
こんな感じで、鬼と人間が混ざったような見た目です↓
本来、鬼の食事は人間の血です。
しかし禰豆子には理性が残っており、
決して人を食べることはしません。
人間を前にして、心が揺らぎますが、
どれだけ空腹でもグッと我慢します。
禰豆子は食事の代わりに、睡眠で体力を回復させます。
すなわち、”断食”するのです。
鬼滅の刃は30歳以降の女性に人気があります。
私の母親も禰豆子推しです。
食事を我慢して、強くたくましく生きる姿には憧れますよ。
主婦は子育てしながら、働きながら、生きている。
毎日忙しく、精神的なストレスも感じているだろう。
時間がないから、
食事はワンプレートか丼物が主流になった。
一汁三菜の揃った食事なんて週1回あれば十分なくらいです。
しかし不健康な食事は罪悪感を感じるものです。
年齢を重ねて、だんだんと食欲も薄くなってきます。
しっかり食べなければいけない、と悩むのです。
そんな中、禰豆子はどうだろうか?
食べたくないものは避ける。
食べたくないときは避ける。
彼女は人間を傷つけないため断食します。
決して自分の信念を曲げません。
彼女に憧れを抱くことで、
体に悪いものはとらない、食事をしない、
という選択肢が増えたのです。
少食であることを、前向きに肯定できるように変わったと思う。
これが主婦に禰豆子推しが多い理由と考察しています。
私は男性ですが、禰豆子に助けられた1人です。
もともと1日3食とると体調が悪くなることがありました。
朝にごはん、昼食に定食、夕食を一人でとる。
これを毎日続けると、すぐ太るのです。
食後は眠たくなり、仕事にも集中できない。
残業時間が増えて、どんどん疲れが溜まってしまう。
禰豆子がいなければ、断食を実践することはなかった。
いまは平日が1日2食、休日が1日1食で暮らしています。
以前よりテキパキ仕事ができています。
体の疲れもとれやすくなった。
特に大きな変化があったのは「睡眠」。
夕食をやめただけで、かなり睡眠の質が上がった。
睡眠時間も減った。しっかり眠れるようになった。
朝もスッキリ目が覚める。1日中、体調がいいのです。
はじめは鬼を食べず、
睡眠で体力が回復する設定が意味不明でしたが、超納得しました。
別にアニメなので食事の代わりが睡眠でなくても良かったはずです。
たとえば、好きな人からのハグとか、
採血用の血をもらって注射するとかでもいいはずです。
あえて睡眠にしたおかげで、救われた人が大勢います。
少なくとも、私が禰豆子のように前向きに断食しようとツイートしたところ、3人の女性が断食を始めてくれた。
断食の素晴らしさを、もっと多くの人に知ってもらいたいです。
全集中の呼吸すなわちマインドフルネス
全集中の呼吸は、鬼を倒すため鬼殺隊が行う呼吸法です。
呼吸を整えることで心臓と肺が強化され、
一度に大量の酸素を取り込めます。
身体能力が高まり、必殺技の剣術を繰り出せます。
隊員たちは人間ですが、これで人喰い鬼と互角に戦えます。
炭次郎の全集中の呼吸はこちら↓
呼吸法は人間に備わっている”技術”です。
特別な才能が無くとも習得できます。
炭売り少年だった炭次郎は厳しいトレーンングの末に身につけました。
私は全集中の呼吸を”マインドフルネス”のようなもの、と理解しています。
マインドフルネスとは、
今この瞬間の出来事に集中するための呼吸法のこと。
自分のことを客観的に見ることで、自分を変えるきっかけがつかめます。
たとえば、子猫を道端で見つけたら「かわいいな」と思う人もいれば、「ケガしてないか?」と心配する人もいる。すぐ通りすぎる人もいるだろう。客観的には「道路に猫がいる」という同じ条件なのに、とらえ方によって自分の行動は変わるものです。
インチキ商人が言うなら信じられないけど、きちんとした科学的研究の裏付けがあります。
呼吸を整えることで、集中力が高まったり、自分をコントロールする力がついたり、ネガティブな人がポジティブに変わることが複数の研究で報告されています。
ちなみに私は異常なほど慎重なタイプです。
テスト勉強は必ずみっちり計画を立てた。
就職活動の面接前は何度も練習した。
この記事さえ10回くらい誤字脱字がないか確認してる。
失敗が怖くて超準備する人間です。
しかし計画を立て、練習して、入念に確認する。それだけ脳の一部が悩むことに使われてしまう。
勉強は計画的にしたほうがいいけど、全てがそうではない。
とりあえず根拠のない自信をもって
挑戦できるメンタルが大事です。
失敗してもいいと思えるくらい、
どんどんチャレンジできる人が最強だと思う。
自分の臆病が発動したら呼吸を整えます。
ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐くことを5分続ける。心に落ちつかせる。
それだけでちょっとメンタルは上がるものだ。
炭次郎には鬼を倒せないかもしれない、
自分が食われるかもしれない、という不安があるはずだ。
だからこそ全集中の呼吸をする。
自分なら必ず鬼の首を切れると信じるのだ。
失敗を受け入れる精神力をもたないかぎりは、自分の成長はありえないし、自分らしく生きることはできません。
毎日5分のマインドフルネスが人生を変える大きな力となります。
一人で食事は時間をムダにしてる
現代で最も貴重なものは”時間”です。
1日3回の食事するとしたら、1回1時間として3時間。
買い出し、調理時間、後片付けを考えれば、1日5時間くらい使う人もいる。
睡眠時間が1日7時間あるとして、
食事と睡眠で1日の50%を消費することになる。
1日の半分を孤独に過ごしていいはずがない。
睡眠は仕方ないとして、一人の食事は無価値です。
私は5人家族の長男で、妹と弟がいます。
しかし学生時代、全員で食事することはほとんどなかった。
とくに、朝はバラバラの時間に起きる。
別々に食事をとった。食べる物さえも違った。
私はコーヒーとグラノーラ、妹はパン2つ、弟はカップラーメン、母親は夕食の残り。父親は何を食べてたのか分からない。
似たような食習慣の人はかなり多いと思う。
実際に、全員で朝食をとる家族は8世帯に1つしかない。
夕食はというと、丼にご飯が入っていて、
そこに自分たちの好きなおかずをのせて食べる。
食材を流し込むだけなので、15分で食事が終わる。
いま思えば、かなり勿体ないことをした。
1日2日ならいいけれど、これからも5年、10年、あるいは一生孤独に食事を味わうのかと考えて、ゾッとした。
お腹を満たし、かつ、楽しみながら食べたほうが幸せです。
私の記憶に残っているのは、
家族で高級レストランに行ったこと、
友人と2~3時間あることないこと喋りながら食べたことです。
何気ない日常のなかで、
たわいもない会話をしながら食事したことはありません。
鬼滅の刃の登場人物は家族や恋人を鬼に殺されています。
家族や友人との出来事を思い出す回想シーンがあり、胸が痛みます。
その度に自分の食事がこれで良いのだろうかと疑問に感じます。
幸運にして、私の両親は元気です。妹も弟も近くに住んでいます。
鬼滅の刃という作品に出会って、時間の使い方を考えなおすことができました。
先日、劇場版「鬼滅の刃」をみて、
ひさしぶり家族そろって食事をした。
おそらく5年、10年経っても鮮明に覚えているだろう。
私は健康になって自由に生きることを目標にしてきた。
その気持ちは変わらないが、
炭次郎のような情熱がもっと必要だし、
周囲のサポートに感謝しなければならない、と痛感した。
ヒット作品を読めば流行る健康法がわかる
で、今回はなんでこんな記事を書いたのか?というと、
売れるヒット作品には必ず秘密があるからです。
人気のない漫画は途中で連載が打ち切りになる。
だから漫画家たちは時代の流れにそった、人の心に寄り添う物語を描く。
私の弟は漫画家なのですが、
2014年からヒカキンの動画を見ていた。
2018年にはTikTokに投稿してたし、
最近ではeスポーツをやってたりする。
私が自由に生きるを目標にしたのは、7歳離れた弟の影響を受けたからだ。
やはりクリエーターは時代の変化に敏感で、人の心を動かすプロフェッショナルです。
おもしろい漫画を研究すれば
自分の常識が本当に正解か、と考えるクセがつきます。
新しい価値観をリアルな世界に落とし込み、
今を生きるべきです。
とくに、若者に人気の作品を読めば、
彼らが何を考えているのか、何を求めているの理解できます。
あまり共感できないときもあるが、
私はあえて「共感してみる」という姿勢で向き合っている。
仕事をする上でも、子供を育てる上でも必ず役に立つ、と断言します。
そういった意味で鬼滅の刃は最高傑作だ。
要所要所で笑えるのに、戦闘シーンはド迫力で私は好きです。
まだ見てない人は、ぜひご覧ください。
ほかに、これもおもしろよ
って作品があれば教えていただけると嬉しいです。笑
漫画、映画、ドラマなど好きなものを教えてください!